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2019-08-09

【特許技術】SmoothTalk (スムーストーク)

音楽をBGMとして流すとき、あなたはどれぐらいの音量で流しますか?会話しやすいように音量を小さめにする?音楽も楽しみたいからちょっと会話しにくくても音量を大きめにする?

弊社で独自開発した特許技術「SmoothTalk」なら、そんなBGMの音量問題も解決!音楽をしっかりと楽しめるぐらいの音量でBGMを流していても、その中でスムーズに会話ができてしまう、ちょっと不思議な技術です。

部屋にスピーカーを配置して上記の動画を流しながら会話をしてみると体感できると思いますが、ちょっと声が通りにくそうだなと思うぐらいの音量で音楽を流しても、スムーストークが有効な状態だと、なぜか人の声が聞き取りやすくなります。スムーストークがないときと比べると音量がわずかに低下したように感じるかもしれませんが、それ以上に人の声が聞き取りやすくなる効果がはっきりと現れています。なぜこのようなことが可能なのでしょうか?

音楽を流したときに会話がしにくくなるのは、人の声と音楽の音がぶつかってしまうからです。そこで、音として認識できる周波数帯域のうち、人の声の聞き取りやすさに大きく影響する帯域について、ピンポイントでBGMの音量(音圧レベル)を下げます。これによって、BGM全体の音量がほとんど維持されたまま、人の声が通りやすくなります。なお、BGM全体の音量を下げても当然人の声は通りやすくなりますが、ピンポイントで一部の帯域の音量を下げた場合と比べるとムダに音量を落としていることになります。

人の声の主要な周波数帯域の部分のみ、BGMの音量をピンポイントで落とす。BGMの全体の音量はほとんど落ちず、人の声は聞き取りやすくなる。
BGMの全体の音量を落としても当然、人の声は聞き取りやすくなるが、人の声にあまり関係のない部分まで音量を落としているため非効率。

ここで疑問が浮かびます。BGMの一部の周波数帯域の部分だけ音量を落とすなんてことして大丈夫なの?この分野に詳しい方ならすでにお気づきだと思いますが、一部の周波数帯域の音量をピンポイントでガクンと落とすと楽曲が変質してしまうので、再生品質が劣化してしまいます。ではSmoothTalkはどのようにしてこの問題をクリアしているのでしょうか?

SmoothTalkでは、「どの部分の帯域を」「どの程度下げれば」再生品質をほとんど落とさずに人の声の通りやすさが向上するかを網羅的な実験により解明し、最適なパラメータ調整を行っています。これまでSmoothTalkに似た技術はありましたが、人の声の通りやすさを重視するあまり、楽曲が変質してしまい、再生品質が劣化するものしかありませんでした。再生品質と人の声の通りやすさを両立させた技術はSmoothTalkが初めてとなります。

ちなみに、このSmoothTalkと併せて、聴感上の音量を揃えるラウドネス均一化処理を施すと、長時間音楽を聴いていても疲れない、BGMとして非常に好ましい音の鳴り方をするようになるのですが、これについては、スムーストーク実践編として近いうちにご紹介したいと思います。

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