Windows10 アップグレード手順
Windows10より前のOSは以下の通りサポートの終了がアナウンスされています。 ※2024/12/22現在
Windows7
2020/1/14 (終了しました)
Windows 8.1
2023/1/10 (終了しました)
サポートが終了したOSは以下のような状態となることから、基本的にはWindows10搭載PCへの更改をご検討頂くことになります。
- セキュリティホールやOSのバグの修正アップデートが行われない →不正ソフトウェアの感染やハッキングの危険性が高まります
- アプリケーションやWebサイト、周辺機器のサポートが行われず徐々に動作しないものが多くなります。(ウィルス対策ソフトも含まれます)
なお、一部のPCは出荷時にWindows10を搭載OSとしながらも、Windows7にダウングレードして出荷されているものがあり、これらは下記の手順によりWindows10へアップグレードが可能なものがございますので、参考情報として掲載いたします。
作業に当たって
作業の前に、下記をご確認下さい
- コンピューターの処理能力やインターネット回線の速度により、数時間以上を要する場合がございます。(マイクロソフトは最大24時間かかるともコメントしています)また、アップグレード中はPCをお使い頂くことができませんので、ご留意下さい。
- PCに付属しているMicrosoft Office (Word/Excelなど)は、アップグレード後に再度ライセンス認証が必要です。PC購入時に付属しているライセンスキーのカードを必ずお手元にご用意下さい。
- Windows10のライセンスが付属していないPCは、一部の機能(ドライバや付属ソフト)がWindows10に対応していなく、アップグレード後に一部や全ての機能が利用できなくなる場合がございます。
- PCと別にご購入、ご契約されたご使用中のソフトウェアや周辺機器、プリンタなどのWindows10対応可否についても事前に必ずご確認下さい。
- Windows10のライセンスが付属していないPCは、アップグレード後にWindows10のライセンスキーを購入しなければPCが使用不能になります。必ず本体の側面や底面に「Windows10のライセンスキー (COAラベル)」が貼り付けされていることをご確認下さい。
- COAラベルの一部は指で削るタイプの加工が施されています。番号を確認する必要がある場合には、絶対に指以外(コインなど)で削らないで下さい。番号ごと剥げて確認出来なくなります
- Windows10で無くなった機能に関しては引き継がれません。たとえばWindows7にあった「付箋」は「Sticky Note」という別アプリに変わっており、内容は引き継がれません。別途メモ帳などへ控えるなどバックアップが必要です。
なお、AcitiveDirectoryドメイン環境下など数十台以上のPCに展開を検討されている管理者様は、下記などの情報をご参考に、別途手法の検討が必要です。
以上、ご同意・ご留意頂けるようでございましたら、下記より手順をご確認下さい。
1) 事前準備 (空き容量確保)
現在使用中のPCの空き容量を確認して下さい。(20GB程度必要です) 空き容量が少ない場合は、下記の手順でWindows Updateやシャドウコピーを全て削除してみてください。
2) インストールプログラムのダウンロード
下記よりアップグレード用のプログラムをダウンロードして実行します。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
アップグレード作業時、ファイルのダウンロードが混み合って進捗しない場合、下記よりファイルをダウンロードしたものを解凍して御利用下さい。
【セットアップファイル一式】6.72 GB
- 当社サポートご契約ユーザ様に限定してご提供しています ※要パスワード
- 上記ファイルは7GB弱あり、比較的大容量です。ご注意下さい
- ダウンロードしたzipファイル、並びに解凍後のセットアップファイルはアップグレード作業完了後は不要です。容量も大きいので削除下さい
3) アップグレード作業 (前編)
ダウンロードした MediaCreationToolを起動します 。
「Windows10 をダウンロードしています」「Windows10 のメディアを作成しています」「更新プログラムをダウンロードしています」という流れで画面が切り替わっていくので、しばらく待つ
「更新プログラムをダウンロードしています」「インストールに必要な作業を確認しています」という流れで画面が切り替わっていくので、しばらく待つ
アンインストールは、手動で行う必要があります。スタートメニューのコントロールパネルをクリックし、プログラムのアンインストールからアンインストールを実行します。
この画像の例では、Microsoft Security Essentials という、Windows 7標準搭載のセキュリティソフトをアンインストールするように促されています。Windows 10 では動作しないためです。 アンインストールは、手動で行う必要があります。スタートメニューのコントロールパネルをクリックし、プログラムのアンインストールからアンインストールを実行します。
アンインストールが完了したら、MediaCreationToolの画面に戻り、情報の更新をクリックします。
4) アップグレード作業 ( 中編 )
アップグレードの準備が整いました。インストールをクリックすると、Windows10へのアップグレードが始まります。クリックすると、インストールをキャンセルすることはできないので注意してください。
アップグレードには時間がかかります。(当社実施作業ではSSDの環境で20~40、HDDの環境で2~3時間以上程度の実績がございます)
アップグレード中は、何回か再起動を繰り返します。最終的にWindows 10 で起動すれば、アップグレードは完了です。
5) アップグレード作業 ( 後編 )
Windows Update の確認
アップグレードが完了したら、Windows Update を確認して、Windows を最新の状態にしておきましょう。
アップデートの確認は、「設定」アプリの「更新とセキュリティ」ー「Windows Update」の、更新のチェックボタンから行えます。
なお、WindowsがPro(Professional)版の場合、このWindowsアップデートの「詳細オプション」で下記の設定を行っておきましょう。
- 機能更新プログラム → 180日 遅らせる
- 品質更新プログラム → 14日 遅らせる
Windows10は従来の7→8のような大幅な変更「メジャーバージョンアップ」が、Windows10という名の下に継続的に行われます。OSの仕様変更に対して、お使いのアプリケーションやデバイスが直ちに対応することは考えにくく、また、リリース直後に発覚した不具合により、アップデートの提供を撤回することもままありますので、下記設定を推奨とさせて頂いております。
※なお、本機能はPro版に限定された機能です。Home版にはございません。
「ファイルの関連付け」のやり直し
ファイルの関連付けとは、動画・写真・テキストファイルなどを、それぞれどのアプリで開くかという設定です。
アップグレードすると、どうやらこの設定がリセットされるようです。
ファイルの関連付けは、「設定」アプリの「アプリ」ー「既定のアプリ」から行えます。
Office アプリケーションの不具合
Windows 10 にアップグレードしたPCでは、「Office が起動しなくなる」「Office のライセンス認証が外れる」などのOffice関連の不具合がよく起こるようです。
Officeが起動しなくなった場合は、再インストールか、オンライン修復を実行することで起動することができるようになります。
オンライン修復を実行するには、「コントロールパネル」の「プログラムのアンインストール」画面から、Officeの欄を右クリックし、「変更」「オンライン修復」を選択します。
なお、PC購入時に付属していたライセンスキーの投入が必要です。
Adobe Reader (PDF)がEdgeで開かれてしまう
PDFファイルをダブルクリックすると、Windows10から標準搭載されているブラウザ Microsoft Edge で開かれてしまいます。これが大変使いにくいです。
下記の手順でインストール済のAdobe Reader (またはAcrobat)で開くよう関連付を変更して下さい。
再度の空き容量の確保
アップグレード後のPCは、以前の環境が重畳して記録されている為、下記の手順でWindowsの以前のバージョンなどを削除頂き、空き容量を確保が必要な場合があります。(場合により十数GBございます)